DETOX and MEAL デトックスと食事
デトックスと食事
デトックスの経路の約75%が排便によるものというのは、「デトックスの方法について」で説明しました。
健康的な排便が老廃物や毒素を排泄する上では一番効果的と言えるでしょう。
では、健康的な排便をするにはどうすれば良いのでしょうか?
排便によるデトックスに焦点をあて、腸の機能を活性化させる食事について見ていきます。
消化の良い食事を心がける
人間の身体は摂取した食べ物を消化して栄養素を体内に吸収し、消化し終わったものを排泄します。
しかし、未消化の食物や消化後にうまく排泄されなかった食物カスなどが、老廃物や毒素として体内に蓄積されます。
まず、きちんと消化される食事を心がけることが大切です。
人間の消化機能には個人差がありますので正解はありませんが、一般的に言われている消化の良い食事についてみていきます。
-
1)美味しく食事をする
まず、消化を良くするには美味しく食事をすることが大切です。
腸は自律神経との関わりが強いので、腸の働きを活発にするには美味しく食事しましょう。
気持ちと思うかもしれませんが、食べたくないと思っているものは身体も受けつけてくれません。 -
2)食べ過ぎない
きちんと消化するという点では、食べ過ぎは避けましょう。
消化できない食べ物は老廃物として身体に蓄積されていきます。 -
3)食事のときに白湯を飲む
食事のときに白湯を飲むことで、胃腸が温められます。
胃腸は温められると消化力がアップすると言われています。
食事の時だけでなく、一日何度かに分けて白湯を飲むことで消化力が上がります。
消化するのが弱い人は、食事の最初にスープなど温かいものから食べ始めると良いでしょう。 -
4)決まった時間に食事をする
人には生活サイクルがあります。毎日決まった時間に食事をすることで、身体もそのサイクルに合わせて活動するようになります。
規則正しい食生活を心がけるようにしましょう。 -
5)寝る前に食べない
きちんと消化するためには寝る前の食事は避けましょう。
食事の内容にもよりますが、炭水化物や肉類などのたんぱく質等は胃から小腸に移って消化・吸収されるまでに時間がかかります。
寝ている間は胃の消化酵素が減少するため、食べたものがしっかりと消化されずに残ってしまうことがあります。
他にも消化に良い食事の方法はありますが、これらを意識しながら食事をすることで腸の排泄機能がきちんと働いてくれます。
腸がきちんと活動してくれることがデトックスの基本と言えるでしょう。
デトックスと断食
デトックスと食事というと、断食を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか?
実際にデトックスと断食をサービスとして提供している施設もあり、体内の余計なものを排出して身体の中をリセットするという点ではおすすめです。
週末を使ってプチ断食をしている方も結構おられるのではないでしょうか?
断食と言っても、その方法は色々とありますが、ここでは週末を使って自宅で行うプチ断食をご紹介しましょう。
週末を使って行うということで、金曜日を準備日としてスタートします。
-
1日目(準備日)
断食はいきなり食べない日を作るのではなく、身体に負担が無いように徐々に食事の量を減らしていきます。
金曜日の朝食はいつもの食事の8割程度の量、昼食は5割程度の量と少しずつ量を減らし、急激な変化による身体への負担を減らします。
そして、夕食は2~3割程度にします。
金曜日の食事は、油ものや肉食など、重たい食事はさけ、野菜中心の食事にしましょう。 -
2日目(断食日)
2日目(土曜日)は水分以外は摂取しない断食日です。
何も食べないわけではなく、水分はしっかりとりましょう。
しっかりと水分を摂る事で、身体の中の老廃物や毒素を流します。
そして、断食の一番のポイントは空腹期の強収縮です。
胃は常に収縮を繰り返していますが、空腹になると強く収縮します。
空腹時にお腹が鳴るのはこのためで、「胃が空っぽになりましたよー。」という合図ですね。
通常であれば、ここで食事をとりますが、断食のときは空腹状態が続きます。
そうすると、その収縮運動は十二指腸、小腸、大腸にも影響し、腸内の食物カスなどの老廃物を排出しようとします。
断食の最大のデトックス効果は強収縮によって、消化器官が活発に活動することにあります。
溜まっていた老廃物を排出することで、内臓の中がキレイになるわけです。
2日目は水分以外は摂らないのが基本ですが、空腹で気分が悪くなったり、頭痛や目眩などの症状が出るときは我慢せずに食べましょう。
この時の食事は肉類や油ものなどは避けて、野菜やスープなど、内臓への負担が少ないものにしましょう。 -
3日目(回復日)
3日目の日曜日は回復日です。
月曜日からの仕事に向けて、食生活を徐々に戻します。
朝食は御粥やスープなど、固形物は避けます。
突然固形物を食べると内臓への負担が大きいので、水分が多いもの、柔らかいものから食べましょう。
量もいきなりたくさん食べると内臓がビックリするので、少しの量を食べるようにしましょう。
昼食は朝食よりも普段の食事に近づいていきますが、できれば野菜や柔らかいものを中心に内臓へ負担を掛けない食べ物にしましょう。
夕食は、油ものや肉類を控えつつ、いつもの食事に戻していきます。
量を8分目程度に抑えます。
回復日は、朝食から夕食にかけて、徐々に胃や腸の活動を平常時に戻す一日ですね。
今回はデトックスと食事ということで、
・消化を助ける食事について
・プチ断食
について書いてみました。食事の方法によって腸の機能を働かせて、老廃物を意識的に出すこともデトックスの方法の一つですね。